「動力式の今後」

2002年10月26日

最近街中に電動式の乗り物が増えてきた
ここでいう電動とはキックスケーターではなく
イスが付いたタイプで、どちらかといえば電動スクーターといった方が正しい

これらの電動スクーターであるが、出力も大きく、道交法上も道路運送車両法上も第一種原動機付き自転車としての区分に当てはまる
輸入業者や販売店の方針及び、車種による適合性にもよるが、保安部品を取り付け、所定の手続きを済ませれば、原付として走行できる
別段、原付だからといって不便なことはなく、免許さえ所持していれば公道走行が可能なので、問題はない
問題なのは、電動スクーターを使用している人達である・・・更に厳しくいえば社会全体が考えなければならない問題となっている
健常な若者が電動スクーターを無免許で使用・・・する必要性は感じない
問題なのは老人がこれらの製品を使用していることである
老人用の電動式移動用具の値段の高さはどういうことなのであろうか?
特別な電子式安全装置を装備しているとか、高度なナビゲーションシステムを搭載しているわけでもないのにべらぼうな値段である
これでは足腰が悪くても高額な製品を購入できる人のみが、公道を往来できるということなのか?まったく持って疑問を感じざるを得ない
電動スクーターを購入して使用している老人達は、普段からの交通手段として使用している
免許も持たず、仮に持っていたとしても自動車の行き交わない場所を安心して移動でき、
動力性能においても現在の基準である早歩き程度ではなく、もう少し速度の速い製品を・・・
そして何よりも自分達が購入できる金額・・・結果として電動スクーターが、大量に街に出回ったわけである
老人になってから免許を所得せよ・・・これも酷な話しである
若い人達は自分の足で地面を蹴って移動すればいい!
でも自分達が老人になる頃には、どうすれば快適に移動できる道具を得られるのだろうか?
乗り方も教えずに、ただただ販売している業者ばかりで、
どのようにして安全な乗り方情報を得られるのであろうか?これでは事故が起きて当然である
これらに対しての意見書も先日省庁に提出した
今後、足代わりとして使用したいと願う老人達に対して、どうすべきかを考えなくてはならないだろう

キックスケーターは既に多くの人達が署名活動に参加してくれている
実際に乗っている人達や、イベントで接した人達から実際に街中で使用できると便利そうだっ!と感じた人達が協力してくれている
活動当初は様々な憶測が飛び交う中、ある意味で向かい風だった・・・活動を続けて四年目に突入しようとしているが、
当時とはずいぶん状況が変わった
キックスケーターにも様々な機種があり、玩具的製品と移動用具として設計されている製品がある
安全に運行できる製品もあるということを実際に体験できた人達には、便利で実用的な製品として新たに認知して貰えたはずである
一時期の異常ともいえるブームは去ったが、今でも・・・というよりは現在の方が生活の足としてしっかりした製品を選び
愛用している人達が多い
実用性がなければ自然淘汰されていくであろうが、都市部に於ける移動用具としてキックスケーターの優位性は今後も変わらない
電動キックスケーターや電動スクーターもユーザーが成り行きを見守るだけではなく、
どうすれば安全に使用していけるのかを真剣に考えるべき時期に来ている
決めるべきなのは省庁ではなくユーザーであり、
より多くの声が集まれば道交法及び道路運送車両法に於ける新たな区分も誕生する可能性がある
乗りたいのであれば、先ずは行動すべきである
Kickskater    SEIGOPROJECT  
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