「チロ販売に至る経過」 | 2002年11月14日 |
当初輸入及び販売には一切関わらず「受け身」や「乗り方」を教えることだけを目的に活動を開始した 業界全体の推移を見て感じたことは、良い製品が広く一般に普及するわけではないという事実であった 型式認定でも触れたが、多くの業者が幼児用や子供用の製品をアジア(中国、台湾)で安価に大量生産して日本で販売したため、 キックスケーターといえば二輪の小さな玩具だと誤認されてしまった 子供達には値段の安さも影響して爆発的な人気を博したわけであるが、同時に重大事故も多数起きている 玩具として作られているので耐久性も著しく劣っている、制動装置も不十分、構造的にも無理があるので走行安定性や運動性能も低い 流行り始めた時も乗るというよりは、持って歩くファッション的要素が強かった 値段の安さは購入者にとっては何よりも魅力的に映ったのだろう・・・本当によく売れたが、 暫くすると実用性に疑問を持つ者が多くなり、最近はすっかり見かけなくなった 子供達は相変わらず使用しているのを見かける・・・値段の安さを購買理由としてあげる親が後を絶たないのだが、 果たして危険な製品を選んでしまっていいのであろうか? 販売時の利益はアジア産のキックスケーターの方がチロよりも高い・・・つまり儲かるわけである 消費者も安価に製品を購入できて、メーカも輸入及び販売する業者も利益率が高いのだが、 扱っている製品が製品だけに考え物である? ノーマルのチロ(三万円以下)を日本で試作した場合八万円近い見積もりが出ている・・・使われているアルミが非常に高品質なので 原材料費だけでもチロの販売価格以上になるとのことであった・・・この話しだけでもドイツのチロがどれだけ頑張っているのかが 伺い知れる メーカー、輸入及び販売店にとって利益が少ない製品であるが、 引き替えに出来ない絶対的な「安全」が入手できるのであれば、間違いなくチロを選択すべきだ しかし実際にはチロを輸入していた業者達も利益率が低いので続々と撤退していった このままでは日本で安心してチロを購入できなくなってしまう・・・ こういった状況をふまえ、敢えてCIRO・IN・JAPANとして正式にチロの輸入及び販売を手がけることになったわけである チロのパーツや最新モデルを現地での購入価格に近づければ、ただでさえ少ない利益が益々少なくなるが、 何時までも安心して日本のユーザーがチロに乗り続けられるようにとチロ本社も我々と共に頑張っている 金銭的利益を追い求めなければ、大切なことを失わずに楽しく活動していけるし、志を同じくする協力者が自然と集まるものである 大量生産でなく、一つ一つ手作りで生産されているチロ製品ならではの高い完成度、 職人的価値観が成せるキックスケーターの未来への展望と地道な活動は これからも多くのユーザー、つまり仲間を生み出すと確信している こうしてキックスケーターの「ハード」を提供する立場にも立ったわけだが、 以前からの活動の主旨である「ソフト」すなわち「情報」の提供も続けていく 様々な種類のキックスケーター情報や、乗り方をはじめとする実用的なもの、 使い勝手を向上させるカスタム情報や様々な楽しみ方を提案する情報、イベントの企画、 キックスケーターに直接関係するものから間接的なものまで含めて提供していくので、今後も期待して欲しい |
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