Ciro HILL CART flatlander |
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世界最高峰のキックスケーターを作り続けているCIRO社製のスポーティモデルです。
全体のシルエットは、アレ?何処かで見た事ある?と思われるでしょうが、こちらが本家本元です。
乗った感じはかつて「キックボード」という商品名で販売されていた製品と全く同じですが、
構造、材質、仕上がり、走行安定感どれをとってもこちらの方が数段上です。
アジア地区はコピー商品が平気でまかり通っているので本当に困りものです。
しかもその商品が本物かどうかを判別するための情報も入手し辛いので、こんな状態になってきたんだと思います。
コレからはより良い「本物」と呼べる製品が増えていくのが望ましいですよね。
キックボードは乗らずに放置しておいても自然にデッキが柔らかくなってしまいます。
乗れば当然それだけ早くダメになってしまい、最終的には使い物にならなくなってしまいました。
フラットはデッキ構造がアルミのしなりを利用した二重構造のデッキになっていて、
真ん中のボルトを調整する事によりデッキ全体の堅さを調整できるようになっています。
デッキ構造に関してはこちらが完璧です。コレなら気が付いたらグニャグニャという事もありません。
最初に乗った時点では全くといって良いほど「しなり」が無いので、サス効果に疑問を抱くかも知れませんが、
走り出せばすぐに違いに気が付きます。
明らかに滑走距離も伸びていますし、路面からの振動も効率よく吸収されています。
キックする際にもデッキが不必要にしならないので、力が逃げません。効率よく地面 を蹴って前進していけます。
ガラガラというナンだか意味不明の走行ノイズも発生していません・・・アレは本当に困りモノでした。
静かなもんですへリックスは!
ブレーキはコツがいるのでしっかり練習した方が良いですが、基本的にレース用として製作された製品なので
急制動する事は考えていないようです・・・が、コレもキックボードに比べれば遙かに良く効きます。
キックボードと比較して、デッキの構造上ブレーキを掛けた際に生じる不安定な感じもありません。
進化した・・・と言いたいところですが、
実はこちらが本物だったので当然品質、性能も比較出来るレベルではありません。
今までの製品に対して不満を持ちつつも、色々と対策を施しながら乗っていたユーザーには
是非とも試して貰いたい製品です。 |
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フロントパーツはチロ製品共通です。
セルフセンタリングのパーツもしっかりしていて、とても安心感があります。
ウィールはチロ用の太めのヤツで、排水溝にもハマりませんから安心です。
ハンドルポールはリリースレバーをゆるめて、ロックピンを押しながら上に引き抜きます。
高さの調節機構を排除してあったり、折りたたみ構造でないのは、中途半端な構造のパーツを使用して
結果的に故障したりすると危険だからです。
以前からチロ社はこの方針で製品を作り続けています。
自分が3年以上使用している チロの製品でもハンドル周りのトラブルは全く生じていません。
フラットはレース用という事もあり、シンプルで強度が高く確実に取り付けが出来る方式として、
ハンドルポールとデッキ部分とに分かれる二分割方式を採用しました。
高さの調節は他のチロと比べると比較的楽に加工出来ます。ポールの下側をパイプカッターで切断し、
ロックピン用の穴をボール盤で開ければ完成です。
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リア部分の曲げ加工は素晴らしいのひと言に尽きます。
左右均等に綺麗に曲げられていて、感心させられます。
まるで「笹舟」の様なシルエットです。
リアフットブレーキのアームがそのままフレーム下側の構造体となっているので、
ブレーキングの際にも安定した状態を保てるワケです。
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コレがデッキの「しなり」を作り出している構造体です。
毎回チロの製品には感心させられるのですが、この製品も相変わらずドイツの職人魂を感じさせてくれます。
真ん中の「ちっちゃいカミサマ」と自分達は呼んでますが、
ボルトを調整することによりデッキの反発力を制御出来る様になっています。
こんな構造を考え出し、実際に製品にしてしまう発想力&実行力には本当に頭が下がります。
本気で「乗り物」を作ろうという意気込みが伝わってきます。
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ハンドル上部の構造も他のチロ製品と共通なので、通常のTグリップも取り付けられます。
Tグリップの方が好きな人は簡単に取り替えられます。
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