3.3リッターのターボ仕様・・・79年当時の車でこの性能を達成しようとすればこうなるわけです
あれから20年以上の時を経て尚かつそのボディデザインは魅力を失いません
当時の価格からすれば信じられない値段で手に入るようになりました・・・これも時代の流れなんでしょうか?
この車が誕生してから20年後の1999年にドイツでグッドデザイン賞を獲得したのがciroです
ドイツ自動車業界で20年以上活躍していたデザイナーが単体の移動用具としての効率だけではなく、公共交通機関との融合による更なる効率化を目指した結果ciroという乗り物を誕生させました
かつて公害で瀕死状態であった「黒い森」
太古よりドイツ国民の心の故郷であり「森の人々」と呼ばれる彼らは世界でも例のない環境運動に取り組み見事に「黒い森」を現代に蘇らせました
アウトバーンを疾走する大排気量&大馬力のスーパーマシーンが見られなくなってしまうのは残念ですが、かけがえのない自然を守ることを選択したドイツ国民の価値観に学ぶことは多いはずです
安全に高速で移動することが環境に与える影響について無関心or無配慮な日本がこれからどのように変わっていくのか?
日本にはハイブリッド車や新たな動力システム開発に努力を惜しまない技術者が大勢いるから期待できます・・・残るはデザインです
ciroは今後も動力を人力のみとしてシンプルな開発&発展を続けていきます
地面を蹴って進むciroが21世紀の乗り物として最もふざわしいと判断を下したのですから・・・20年後にドイツでどんな乗り物がグッドデザイン賞に輝くのか?今から楽しみです
二つの乗り物を並べると我々が目指すところと問題点・・・つまり未来が見えてきます
動力システムは違えどデザインは普遍です
何時までも人々の心に残る優れたデザインワークによって生み出される製品が日本にも増えるといいですね SEIGO |