「活動の主旨」

2002年12月21日

 

 電動式の製品以前に人力のキックスケーターの安全基準作成をした際、
 今まで存在していなかった乗り物に対しての偏見を無くしていかなければならなかったのですが、
 それ以前にもバイクの前照灯常時点灯の義務づけや3ナイ運動の撤廃等を実現した運動にも参加してきた経緯があり、
 新しい乗り物やバイク等に対する社会通念の変革を活動の主旨としてきたので今回もこの様な運動へと発展して来たわけです。
 自分の祖父は立法員議員、父親は警察関係者ということもあり、日本の法制度の矛盾点に対しての疑問は何時でも質問出来る環境に
 いました。
 
 幼少時に父親がバイクで信号停止中、後方からダンプトラックに追突される交通事故で身体障害者となりましたが、
 相手が無保険運行車両だったために真っ当な保証も受けられませんでした。
 少なくともハンドルを握る者が僅かな注意をしていれば未然に防げた事故でしたが、一瞬の油断で相手の家族もろとも大変な被害を
 もたらしてしまうということをしっかりと認識していればこういった事故も起こらなかったはずです。
 大人も子供も「乗り物」に親しみ、学び、練習していけばこのような事故を起こす確率も減るのでは?と考え
 キックスケーター安全講習会を運営してきました。
 
 「乗り物」は乗せない様にしたとしても、なんの解決にも繋がりません。
 逆に積極的に乗せて学ばせる様にしてこそ安全運行に繋がる意識が芽生えてきます。
 事故を起こした相手が悪いのか?
 事故を起こしたトラックが悪いのか?
 違いますよね? 一番いけないのは事故の危険性をしっかりと教えなかった事です。
 
 都市部の異常ともいえる渋滞は公共の交通機関にまで影響しています。
 用途によって人力や電動のキックスケーターを有効活用できるようにすることは大変素晴らしい解決方法です。
 大切なのは規制することではなく、乗り手に自己責任の意識と安全な運行技術を教えていくことです。


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